ChatGPTと相性の良い実践的なアプローチとは?
かたちえ代表の松岡です。
皆さんは、ChatGPTをお使いですか?流行っていますね(本内容は2023年7月時点のものです)
私たちの会社は流行には縁のない立ち位置にいるはずですが、そんな私たちにとってもこのツールは面白くかつ使い勝手が良いので、当然のようにさまざまな場面で活用しています。その結果、私たちの実践と探求に興味を持っていただけるお客様からの問い合わせや共同プロジェクトのご要望が増えています。
風変わりなワークショップ
また、2023年6月に「chatGPTとファシリテーション」の探求ワークショップを企画実践しました。
3月時点からchatGPTを実践的に活用してきた内容を皆さんにシェアしたかったことと、実際にchatGPTを(も)活用し、お客様との仕事においてファシリテーションを自然にしているので、我々にとっては自然なことでした。
参加された方からは多数の刺激的なコメントが出てきました。
「問いはやはり非常に重要。答えが全く異なってくる」 「思考の癖も、聞けば教えてくれる」 「問いかけの前提入力がとても重要。これって部下に伝えるときも共有していると感じた」 「自分が何を知りたいのか、何がわかっていて、何がわからないのかを明確にする」「自分の思考に揺さぶりをかけることができる」 「思考のトレーニングに使える」 「答えに振り回されないことが大事」
などなど、単に新しいツールを学ぶことを超えた本質的なあるいは潜在的な部分に気づけたようで、我々も実施した甲斐がありました。
24日のWS(姉妹サイトのいろはこページにジャンプします)
https://matsukatsu.com/archives/18264
かたちえの取組み方と学びについて
私たち「かたちえ」の特徴は、実践的なアプローチです。上の写真はある会社へのプロジェクト提案書の実物です。他にもいくつかありまして、専門家でないにも関わらず4社ほどにchatGPTを活用したプロジェクトをご提供しています。
また、一部のお客様からは、研修に活用したいというご要望もいただいています。
「研修」については私たちは一般的な研修会社とは異なるので、皆様が通常考えるような「研修」の取組はいたしません。
(できない、と言ってもいいかもしれません(笑))
私たちは、結果につながる実践的な取組みを好みます。現場での具体的な課題に対応し、その場で必要な知識やスキルを共有していくことが大切だと考えているからです。本を読んだだけでは学びが単なる知識にとどまり、実践への落とし込みが難しいことが多いですよね。
本当の学びとは、自身の経験が既知と未知が繋がった時におきます。ですので実践が(高度な)理論と結びついた時、または自身が気づかなかった学びの対象が目の前に現れた時に生まれるのだと思います。
シナリオに沿った研修では、講師や事務局が定めた流れに従って受講生に情報を詰め込む形になります。これは完成形を提供することです。完成形には既定の予想がありますが、変化の激しい今の時代、予想を超えたものを生み出すことが重要なはずです。このため、通常の研修を見ていると「それでいいの?」「他にもやり方があるのでは?」と思ってしまいます(基本的に私は変わり者です)。
私が一番好きなのは、その取り組みをモデル化したり、ナレッジ化したり、抽象的な構造として可視化することです。これは私が前職のデザイン研究所に鍛えられたもので、今でも昔の職場には感謝しています。
コンサルティングにワークショップに…ChatGPTの活用術いろいろ
ここまでは、私が、あるいは弊社がなぜChatGPTを活用しているのかお伝えしてきました。次は実際に、弊社ではChatGPTを具体的にどのような場面で活用しているのかご紹介します。
⚫ クライアントへのコンサルティングでChatGPT
お客様とのプロジェクトでChatGPTを活用する場合でも、基本的にはまず私自身が自分の経験や知識から得られる答えを提供します。しかし、時には「ChatGPTに聞いてみましょう」と一緒になってヒントを得ることもあります。このアプローチは非常に興味深いようで、皆さんは答えを引き出すためのプロンプトや質問の仕方に注目します。様々な視点から答えやヒントを引き出すために、あきらめずに取り組む姿勢も吸収していただけたらと思って取り入れています。
⚫ 研修ワークショップでもChatGPT
研修でChatGPTを活用する場合は、グループコンサルティングの手法を用いてChatGPTをパートナーとして利用し、質問を深めたり広げたりしながら、参加者とともに答えを導き出していくプロセスをお見せします。共通のテーマで参加者全員が協力し、アウトプットを確認して対応することも重要です。どんな場面でも、ChatGPTは頼りになる便利な相棒と言えます。
このようにChatGPTを活用し続けるうちに、次第に分かってきたことがあります。
それは、ChatGPTは私たち自身の鏡であるということです。
彼(chatGPT)は私たちの能力を超えることはありません。ChatGPTが提供する答えを適切に判断する能力や、質の高い質問をする力がなければ、危険な鵜呑みになってしまうこともあるでしょう。結局のところ、重要なのは自分自身の能力を鍛えていくこと。これは、過去においてもテクノロジーを活用する際に共通する考え方です。ツールに振り回されるのではなく、ツールを上手く使いこなすこと。これは当たり前のことですが、日々の探求鍛錬が鍵となります。
私たちにできることが増え、効果的に活用できるようになれば、それはとても喜ばしいことです。ただ、そのためには試行錯誤が必要です。試行錯誤なしに質の高い答えを求めることは、現実的ではありません。しかし、忙しすぎるとそのようなことを忘れてしまうこともあります。時折立ち止まることは非常に重要です(私自身も十分に実践できていないと自覚していますが、笑)。
ChatGPTは非常に興味深く、自分自身のアプローチ自体や質問力、突破力、求めているものを把握するメタ認知力など、私たち「かたちえ」が持っている価値が役立つ時代になっているようです。面白いですし、楽しみな時代になってきましたね。
追記: クライアントやお知り合いの方々へ 、ChatGPTを活用して皆様の課題解決に役立つお打ち合わせ(約1時間程度)も可能です。ご興味のある方は、お気軽にこちらからお問合せ下さい。
ワコーレ新宿第一ビル 401