【2026年頭ご挨拶】 「構造(カタ)」と「文脈(リアリティ)」を掛け合わせ、予定調和を超えた「第三の答え」へ
明けましておめでとうございます。株式会社かたちえ代表取締役、松岡克政です。
2026年の幕開けにあたり、日頃より私たちの探求の旅に伴走いただいている皆様に、心より感謝申し上げます。
これまでの年頭挨拶を振り返ると、その時々の時代の風を読み解こうと、様々な言葉を紡いできました。
「波」に乗り(2020年)、「嵐」を耐え(2021年)、「銀河」を目指して地球を離れてみた年(2024年)もありました。

2020年からの年頭挨拶を振り返ってみました。不易流行 〜変わるものと変わらないもの〜 を確認し、2026年からの新しい旅へと邁進していければと考えています。 興味がある年の内容は下記リンク先から参照可能です。
そして今年。私たちが辿り着いた確信は、極めてシンプルで、しかし強力な一点です。
「未知の答えは、正しい『構造』と『プロセス』さえあれば、誰にでも導き出せる」
これは、限られた人たちだけが魔法のように正解を出す世界からの決別です。
私たちがご一緒しているのは、一時的な成果ではありません。「成果を生み出し続ける力」そのものを、皆様の組織という土壌に実装することなのです。
「抽象的だ」と感じられるかもしれません。しかし、抽象度が高いからこそ「普遍」なのです。
製造業、IT、教育、サービス、そして大企業からベンチャーまで。私たちが業界の壁などなかったかのように共創できるのは、私たちが扱っているのが「個別の解」ではなく、その奥にある「普遍の構造」だからに他なりません。
(そして個別のお客様ごとの理想と現状の徹底的な理解も欠かせない観点です)
■ かたちえが定義する「共創」の真意
ここで改めて、私たちが年頭挨拶で6年間磨き続けてきた言葉を再定義します。
最近では多くの場面で使われる言葉ですが、私たちの定義は少し違います。
共創(Co-creation)
「外部の『構造(カタ)』と、内部の『文脈(リアリティ)』を掛け合わせ、予定調和を超えた『第三の答え』を導き出す技術」
コンサルタントが答えを教える(ティーチング)でも、ただ寄り添う(コーチング)でもない。 かたちえが持ち込む「型」という名のレンズを通すことで、皆様の中に眠っていた膨大な知恵や経験が、突如として「価値」あるものとして立ち上がる。 その「知恵出し」の連鎖こそが、組織を内側から劇的に変える“変革のエンジン”となります。
本年、このエンジンを駆動させるために、私たちは3つのキーワードを掲げます。
これこそが、組織を内側から劇的に変える“変革のエンジン”となります。
本年、このエンジンを駆動させるために、私たちは3つのキーワードを掲げます。
【1】 越境 (Border Crossing)――予定調和を壊し、思考を揺さぶる
同じ業界、同じ社内の人間だけで話していては、想定内の答えしか出ません。
異なる業界、異なる前提を持つリーダー同士が「問い」を持ち寄り、互いの常識を揺さぶり合う。その「他流試合」の摩擦熱こそが、次世代リーダーの成長を加速させます。
【2】 点火 (Ignition)――「やらされ」から「必然」へ
人は、理屈では動きません。「自分たちの言葉」で語り始めた瞬間、そこには「内側から動かざるを得ない必然性」が生まれます。
会議室の空気が変わり、誰に言われなくとも現場が動き出す。その「点火」の瞬間を、私たちは意図的に設計します。
【3】型 (Kata)――暗黙知を形式知へ。「魔法」を「技術」にする
これが本年および今後の最大のテーマであり、私たちの新たな挑戦です。
「型」と言っても、思考停止を生むマニュアルのことではありません。 武道や伝統芸能に「型」があるように、創造的なプロジェクトにも、その土台となる「型」が必要です。
「ちえのかた(知恵の型)」
私たちが提供するのは、皆様がプロジェクトという冒険の中で迷子にならぬよう、いち早く手渡す「共通の地図」であり「羅針盤」です。 関係者が増えても、この「型」さえ共有されていれば、迷いは消えます。私たちは初めて、安心して目の前の創造的活動に没頭できるのです。
■ なぜ今、「型」なのか(独立20年目の告白)
個人的な話になりますが、2026年は私にとって独立20年目の節目の年です。
11年間の会社員経験を経て、勢いだけで独立したのが2006年。
そこから戦略、組織変革、人材育成……ありとあらゆるテーマに向き合ってきました。
全く順風満帆だったわけではなく、ずっと苦しんできたように思います。
先が見えず、通帳残高が30万円を切り、震えるような夜を過ごした時期(2016年でした)もありました。
それでも、私たちはお客様が喜び、自分たちが納得いくサービスを提供させていただくための妥協はしなかった。泥臭く、お客様と共に育み合い、共に「前に進む力」を創ることだけを諦めなかった。そのためにとことん学習と実験的実践を自分たちの会社でやり続けました。
そして今、ようやく時代とシンクロするものが見えてきた気がします。生成AIの進化(強調してもしきれないほどの驚愕の実感があります)により、知識やノウハウは「知るもの」から「呼び出せるもの」になりました。 そんな時代だからこそ、人間が持つ「知恵」を引き出し、形にするための「型」が不可欠になります。
私たちは今、20年間の実践知をメタ認知し、「成果が立ち上がる普遍の構造」として編み直すフェーズに入ります。
これは、弊社の特徴的な取組み方であるフルカスタマイズを捨てるということではありません。 むしろ、20年間フルカスタマイズで鍛え上げてきた「暗黙知」を、誰もが使える「形式知」へと昇華させる挑戦です。
「よくわからないけど、かたちえとやると上手くいく」-。 お客様からいただいたこの最高の褒め言葉(魔法)を、これからは「なぜ上手くいくのか」が論理的に説明され、再現できる「技術」へと進化させていきます。
「知恵」を「カタチ(型)」にする。 それが、社名に込めた私たちの原点であり、未来への約束です。
■ フェーズが変わる、景色が変わる
「何をしている会社なのか、一言で説明できない」
長年そう言われ続けてきた私たちですが、この「体系化」の一環として、私たちのサービス自体もより明快に翻訳していきますので次の1年を楽しみにしていただければと思います。
また、最後に上記 【1】越境 および 【2】点火 とを組み合わせた新たな取組み等もご紹介させてください。
クロスストラテジー: 複数の視点で事業の方向性を磨き合う、戦略的対話セッション(詳細はこちら)

事業リーダー層の方とのそれぞれの課題とテーマを持ち寄っての気付きを誘発するファシリテーションの『場』
マネジメントOSアップデート: AI時代の組織運営を再設計する、共創ワークショップ (詳細はこちら)
これらはすべて、私たちが「構造」と「プロセス」を信じ抜いた結果、立ち現れてきたものです。
また、昨年出版した『プロジェクトマップ行動設計術』は、【3】型 の布石でした。
今後世に出したい、皆様にお伝えしたいノウハウが書籍にして5冊はあります。
いずれかの書籍が皆様のお役に立てると確信し、生み出す苦労ごとプロセスを楽しみたいと考えています。
私たちは少数精鋭のチームです。だからこそ、量産ではなく、高純度な「本質」をお届けし続けたい。
2026年からの今後でも皆様と共に考え、育み合い、共に創り、共に走り抜けたその先に立ち上がってくる「意味」と「成果」。
その景色を素敵な皆さまと一緒に体験、体感していただければと考えています。
本年も、そしてこれからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
2026年1月吉日
株式会社かたちえ 代表取締役 松岡克政
取締役 下家千明
チームメンバー一同



ワコーレ新宿第一ビル 401