嵐が去った後は、、、【2021年頭ご挨拶】
明けましておめでとうございます。
株式会社かたちえ代表取締役、松岡克政です。
2021年が始まりました。
激動・激変の2020年が終わり、何を考え、何を実行していけばいいのか?
皆様の2021年の取組みのヒントになればと思い、記させていただきたいと思います。
【最高の教材】
昨年1年での会社の取組みを通して「わかってきたこと」は非常に多岐に渡ったと存じます。
平時と異なる状況下では、良い(と思われる)事や悪い(と思われる)事含め、様々な今まで見えていなかったことが顕在化するのでしょう。
そのような時に言うまでもなく大事なことは「露呈した出来事、事実」に対して我々がどう捉え、対応してきたか、です。
どう捉えたか?
どう対応したか?
という事実を起点として<学習>をし続け、今後の変革や発展に活かしていく。
それは、まだまだ続くであろう変化対応の時代に、生き残ることや、活力と生きがいを持って仕事に励むこと、社会課題を解決していくための組織と個人を育んでいくことのためにも大きな機会(チャンス)になるのだと考えています。
あなたとあなたの組織にも起きていたであろう<認識と行動と感情とのズレ>(自分と他人、過去と現在やこれから、会社と社会と個人(集合的(無)意識)等)を見つめ直すことも、リーダーとしての皆様にとって、組織発達のための最高の学習機会にもなると我々は考えています。
さて、下記の有名なフレーズが2020年の非常事態時に改めて強い意味を持ち、見直され、噛み締められました。
『最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。唯一生き残ることが出来るのは、変化できる者である。』
チャールズ・ダーウィン
この時代の変わり目での対応はただ一点、我々全員が「変化対応」していく必要がある、ということに集約していくのではないでしょうか?
そして、「変化対応していくために何をしたらいいのか?」を見つけて実行していくのが我々の役割です。
今までと異なる変化対応の取組みも実施していく時に、
何を見て、
どんな行動をし、
どんな結果を出すか?
何を創り出すのか?
そのためには何をしたらいいのか?
そのような観点が必要だと思います。
そして、そのための最高の教材があります。
それはご自身や御社の経験・体験から学び、それを次に活かす、ということです。
【激動の2020年を最大限活かすために】
経験・体験から学び、それを活かしていくために必要な2020年の振返りとして3つの観点を挙げさせていただきます。
まず1点目は、昨年起きたこと(《事実》)をしっかり見てみる(思い出す)ことです。
・昨年、「何が起きていましたか?」
・それは「いつ、どこで起き始め、どんな変化をたどって、どんな結果をもたらしましたか?」
・そして、「それはなぜ起きたのでしょうか?」
ただ、事実を見ていくことが大事です。
2点目として、事実を見たという前提のうえで、<感情にもアクセスしてみること>です。
ビジネスでは<感情>へのアクセスに蓋をすることが暗黙のルールのように感じられますが、それでも、今回はあえて<感情>にアクセスすることをオススメします。理由は、2021年の飛躍への大きなヒントが見えてくるからです。
どういうことかと言うと、通常とは異なる<感情>を考察することで、今まで気づけなかった無意識層の認識が浮かび上がり、それを起点として、変化対応に必要な行動が見えてくるからです。
思い起こしてみると、3,4,5月〜 は想定していた動きや活動ができず、<やるべきだったこと>や<やりたかったこと>とのズレがどんどん生じてきた時期でした。その後は落ち着かれた方もいるでしょうし、継続中の方、さらに高まっている方、そもそも何も変化がない方など様々でしょう。
そんな中、実は多くの方にとっては、様々な感情が呼び起こされ動いていたのではないでしょうか?
「どうしたらいいんだ」「もっとこうしたいんだけど」「こんなはずじゃなかった」という思いが表出するのは当然として、そんな状況の中で、適切に動けない組織や社員(や自分)に対して、「不安」や「落胆」「焦燥感」や、場合によっては「怒り、憤慨」などが生まれた方もいたのではないかと思います。
その感情はなぜ生まれたのか? そこにもメスをいれてみることが2020年を活かす最大の鍵の一つになると考えています。
なぜかというと、その感情は、あなたが「望むもの、到達したい地点」と「実際にそうはなっていない現実」との《差分、相違》から産まれたものだと思われるからです。そして、その《差分、相違》を解消することが、あなたの2021年のテーマにもなってくるだろうからです。
今まで見ることが出来なかった自分自身の思いが浮き彫りになった2020年をフル活用する。
そのためにはまず<感情にもアクセス>してみること。
その結果、「望むもの、到達したい地点」という《理想》と《事実》との《差分、相違》が浮き彫りになります。
最後に3点目として、あなたが「望むもの、到達したい地点」(あるいは会社や社会から求められている成果等)は本当のところ、何だったのかを再考することをお勧めいたします。
少しだけ立ち止まり考えてみると効果的です(考えたことを書き出されるとなお良いでしょう)。
・それはどんな内容で、元々の地点と較べてどのくらいの量・質の向上や発展等を求められていたのでしょうか?
・(あなたの)《理想》と、《会社や事業が創り出すべきもの》は同じだったでしょうか?
・それは社員や他のメンバーにはどのくらい、そしてどのように伝わっていたでしょうか?
多少の手間はかかるのですが、2021年や今後における経営や事業の羅針盤をつくるうえで、2020年に起きた事象から振返りをすることは極めてインパクトがあります。
同じことを繰り返すのか?新しい取組みに進化させていくのか?
そのためのヒントは「起きた現実」の中にしかありません。
そして、そこまで見えれば、2021年にやることはシンプルだと考えます。
【2021年にやるべき、たった3つの事】
上記のように2020年をふりかえった後、2021年にやることは、実はとてもシンプルな下記3項目になります。
1. 創り出すもの を決める
2. 今、どこにいるか を確認する
3. その2つの差分をしっかり捉えることで産まれてくるアクションプランを実行していく
ただ、それだけで良いのです。
それだけを適切にできれば、会社や組織は必ず発展していくと断言できます(ただし、シンプルすぎてその通りに出来ないことが多いかもしれません)
なぜそのようなことが断言できるかというと、私達(誰もが、です)が創り出すとき(≒成果を出しているとき)に実施していることは突き詰めれば上記の1.2.3項目だけだということは”自明”だからです(確認するためにはうまく行ったときの状況と上記3項目を重ねて見ること、うまく行かなかった時についても同様にやってみることで、すぐにわかります)。
【参考書籍】偉大な組織の最小抵抗経路 ロバートフリッツ著
また、【激動の2020年を最大限活かすために】で記載した2020年の振返りがこの部分で役立ちます。
実のところ、前述した項目の「2020年に起きた感情」は、上記の1.2.3の各項目の整合性が取れてこなかったから起きたのではないでしょうか?
感情はとても大事です。
それは理想に向かいたいという<想い>から、もっというと<欲求>から生じるからです。
<欲求>が全てを生成していく時の肝だとは昨年末発行の下記書籍にも明確に記されています。
書籍「誰もが人を動かせる! あなたの人生を変えるリーダーシップ革命」 森岡毅著
正しい<欲求>は大事に持ち続けていくとして、一方で、感情は時に正しい行いから自身や組織を遠ざけます。
それは感情が正確な事実を見ることを阻むからです。
正確な事実が見えないと、適切なアクションが見いだせないのです。
ですので、正確には、感情を起点として、理想や欲求と事実、そしてそうでないものを切り分け、上記2項目(①創り出すもの、②今の現実)に布置し、それをもとに適切な③アクションを実施すること。
それができれば、会社や事業は変化対応しながら、目指す地点へと進んでいくことが可能なのです。
平時では大丈夫だったことが、非常時では通用しないことがあります。そしてその出来事や現象から学ぶことをもとに
我々全員がうまくやれている時の方法である
1.創り出すもの(を決める)
2.今どこにいるか(を確認する)
3.差分を埋めるアクション(を実行する)
という3ステップに立ち返り進めていけばいいのです。
上記事項をお客様と実践し続けた弊社の2020年振返りと、それを踏まえた2021年の取組みについては次の投稿で記させていただきます。
弊社は皆様と一緒に笑顔と活気あふれる会社や組織、チーム創りを「共創」するために、「ちえ」の「かた」をより多くの企業様にお届けしていきたいと考えています。
本年もご指導ご鞭撻をなにとぞよろしくお願いいたします。
PS
タイトルの言葉、「嵐が去った後は、、、」のご説明をし忘れていました。
2020年の紅白歌合戦で嵐の松本潤さんが言われた「嵐が去った後に、虹のかかった美しい空がどうか皆さんの前に広がりますように。明けない夜はないと信じて」という言葉からインスピレーションを受けて、本文章を書かせていただきました。
激動の2020年を経ての未来に向けた”素敵なメッセージ”を具現化してカタチにしていくのは私達全員です!!
本年、変化対応を愉しみ、皆で知恵をだしあい、さらに進化していきましょう!
2021年1月4日 株式会社かたちえ 松岡克政&チームメンバー 一同
ワコーレ新宿第一ビル 401