かたちえ|katachieは構造思考・システム思考・ワークショップ・マインドマップセミナーなど通じて、成果を創り出すお手伝いをしている東京のコンサルティング会社です。思考を戦略に変えるマインドマップ・フォトリーディング・スレングスファインダーなどのツールを用いてお客様の問題・課題に合ったソリューションを提供しています。

【ダイナミックワークショップ事例①】本質的な思考力を鍛えて「自分の言葉で語れるようになる」マネージャー育成プログラム

【ダイナミックワークショップ事例①】本質的な思考力を鍛えて「自分の言葉で語れるようになる」マネージャー育成プログラム

【ダイナミックワークショップ事例①】本質的な思考力を鍛えて「自分の言葉で語れるようになる」マネージャー育成プログラム

某電子部品メーカー様の品質保証部における幹部候補者向けの研修をご紹介します。6時間の1日研修を実施しました。

研修実施の背景:幹部候補者が「自分の言葉」で語れない

当初の依頼は、発想力向上を目的とした「クリエイティブシンキング研修」でした。しかし、お客様にヒアリングを実施したところ「幹部候補者が自分の言葉で語れていない」という課題が浮き彫りになりました。つまり、ロジカルシンキングを鍛えるニーズを発見したのです。そこで、クリエイティブシンキングを扱いつつ、本質的なロジカルシンキングも網羅する研修を実施することにしました。ヒアリングで引き出したニーズに即し、研修タイトルや内容を構成したのです。

研修の目的と目標:本質的な思考力を鍛える

弊社のプログラムでは、必ず最初に目的と目標を明示します(研修資料より)

クリエイティブシンキングもロジカルシンキングも、元をたどれば同じ「シンキング=思考」です。本質の思考力を鍛えれば、どちらも高めることができます。

まずは、マインドマップ®というツールを使い、自分の意見を引き出す方法を伝えました。次に、PREP法というフレームワークを学び、最後には自分の言葉をロジカルに語れるようになるという流れで行いました。

研修の内容:感情にアクセスし、行動変容につなげる

研修の冒頭に「今の気持ちは?」「仕事にやりがいはありますか?」といった質問をしました。自分の感情に意識を向けてもらうためです。まずは、自分の内側にアクセスして感情を確認することで、感情から思考がうまれて、行動が変化することにつながるのです。

「自分は本当に得たいものは何か?」

マインドマップ®を使って、各自のゴール設定をしてもらいました。クリエイティブシンキングができるようになることはあくまで手段であり、研修のゴールではありません。受講者には「自分が本当に得たいものは何か?」という問いに向き合ってもらいました。

その際、ゴールは最初からひとつに設定するのではなく、思考の原則である「発散と収束」に従い、まずは複数考えた上で、最終的に絞るというテクニックをお伝えしました。そうすると、最初は何も書けなかった方も、何を書いても良いと伝えると書けるようになります。

相互フィードバックで気付きが生まれる

次に「マネジメント」というテーマで、各自10分間でミニマップを書いてもらいました。全員がポイントを3つ出し、その後、仲間とフィードバックし合うと、同じ「マネジメント」という言葉でも、人によって全然考えが違うことがわかります。そして、5人のキーワードをホワイトボードにマップとして書き集めることで、全体像が見え、さらに気付きが生まれました。

仲間と相互フィードバックをすることで新たに見えるものがある

その後、ロジカルに説明するためにPREP法というフレームワークを学び、それに沿って「自分にとってのマネジメントは何か」について発表してもらいました。これで、自分の言葉でロジカルに話す、というクリエイティブシンキングとロジカルシンキングの両方を習得できたことになります。

最後に、一日の研修でやったことを、講師の松岡がホワイトボードに書いたマップで振り返りました。そして、最初に設定した自らのゴールに対して、今の自分はどうなっているかを各受講者に話してもらいました。

研修の成果:自分にとって必要なことがわかった

研修開始直後は堅い状態で、座って書く取り組みをしていたのが、最後は立ち上がり、活発な議論をしていました。受講者のエネルギーが大きく変化したのです。また最初は、発言は頭の中で正解を考え、文章にしてから口にしている様子でした。しかし、ミニマップを使うことで、自らの内側から出る「自分の言葉」を話せるようになりました。

今回の研修で、受講者は自分たちに必要なものがわかり、今後のターニングポイントになったことでしょう。

管理職の声

研修に同席した部長からは、単なるマインドマップ®講座ではなく、思考を可視化させ、表現するワークが効果的だったというご意見をいただきました。これまで、受講者に対してコンフリクトマネジメントに弱い印象があり、本当の自分の意見を言っているのか疑問だったといいます。しかし、今回の研修を通して、受講者が自分の言葉で話すようになったと感じられたそうです。さらに、今後の課題を共通認識できたことで、管理職と受講者の間で、アイディアを出していく新たな動きも生まれています。

また、研修担当者も受講者の変化を目の当たりにし、私たちのやり方に驚かれていた様子でした。今後、研修の成果を現場で実践できているか、注視していきたいとのことです。

まとめ:ブレーキを外し、アクセルを踏み込める自分になる

多くの人は、仕事の場面において、ブレーキを踏みながらアクセルを踏んでいる状態です。それでは思うように前進することはできません。まずはそのブレーキを外し、さらにアクセルを踏むことができれば、かつてない未来創造につながります。

私たちはお客様が求めるものに応えるアプローチとして、研修もコンサルティングも同じだと考えます。研修もコンサルティングも全く同じやり方で行うため、一方通行のインプットではなく、受講者に様々な「気付き」を与えられるのです。そしてその「気付き」の中で、ブレーキを外し、アクセルを踏み込めるようになる人たちが続出しています。

事業部内の真の課題にアプローチする、成果を出す研修をお考えのお客様は、是非一度、私たちにご相談ください。お客様の未来を共に創るパートナーとして、最適なご提案をいたします。

かたちえだからできる「ダイナミックワークショップ」については、こちらの記事でもご説明しています。

【研修事例紹介】事業部が求める成果を出す「ダイナミックワークショップ」とは?

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