かたちえ|katachieは構造思考・システム思考・ワークショップ・マインドマップセミナーなど通じて、成果を創り出すお手伝いをしている東京のコンサルティング会社です。思考を戦略に変えるマインドマップ・フォトリーディング・スレングスファインダーなどのツールを用いてお客様の問題・課題に合ったソリューションを提供しています。

直感と理論を備えて継続的に成果を出せるゲームチェンジャーへ~次世代経営デザインプロジェクト最終成果発表会を行いました

直感と理論を備えて継続的に成果を出せるゲームチェンジャーへ~次世代経営デザインプロジェクト最終成果発表会を行いました

直感と理論を備えて継続的に成果を出せるゲームチェンジャーへ~次世代経営デザインプロジェクト最終成果発表会を行いました

VUCA時代の社会を担う次世代リーダーの育成を目指して2022年7月にスタートした「次世代経営デザインリーダー養成プロジェクト(略称DLPJ)」。これまで弊社でコンサルティングさせていただいた顧客企業の幹部候補生や、弊社で9年間のべ約100人の卒業生を輩出したセルフリーダーシップ養成塾(SL塾)のOBOGなどから選ばれた9名による8カ月間にわたるプログラムが、2023年3月に最終回を迎えました。

*プロジェクトの途中の時点で、当初の想像以上に参加者が大きく変化した途中経過の模様と取り組み内容については、こちらよりご覧ください。
*約8ヶ月間のプロジェクトの模様を紹介した「動画」については、こちらよりご覧ください。※外部ページ(YouTube)へ遷移します

 

この8カ月間、以下のプログラム内容を各個人で、さらにはチームに分かれて取り組んできました。最終的には3つのチームがそれぞれで掲げたテーマについて考えたこと、実践したことをプレゼンテーションしました。

 

 

テーマ1:AIとの共創 willから始める

ChatGPTで今話題のAI(人工知能)。テキストだけでなく、画像や動画の世界にも広がるAIは、私たちの仕事の進め方を根本的に変えうるインパクトを持つものです。自動車やITなど各業界の第一線で日々奮闘する3人のチームメンバーは、画像生成AIを活用しながらマインドマップのセントラルイメージを探索し、セルフビジョンマップを作成するまでどのように取り組んだのか紹介してくれました。

仕事柄ほぼ毎日のように画像生成AIを活用しているというデザイナーの澤井大輔さん(輸送機器メーカー 部長)は、約10年前に描いたセルフビジョンマップをベースに、2023年ビジョン、さらに10年後の2033年ビジョンを描き切りました。

澤井さんは「あふれ出る」をセントラルイメージとした2023年ビジョン、その先の2033年ビジョンとして「面白がって生きる」イメージを描いた

自分自身に「Creative Sommoner(創造的召喚士)」という新たな役割を与えたい、と語った澤井さん。Creative Sommonerには7つの資質(好奇心、創造性、多視点の知恵、美意識、未来に楽観的、共創的マインド、自己認識とオリジナリティ)が備わっているとした上で、誰しもが自ら望むことを実現するための「アーティストマインドマップ」を描くことを提唱した。2033年ビジョンの「面白がって生きる」を実現するために、まずは自分からやってみたいと締めくくりました。

一方、今回のDLPJを通じて初めて本格的に画像生成AIを駆使しながら試行錯誤したお二人からは、こんな手ごたえや感想が聞かれました。

加藤学さん(メーカー企業 部長)
「AIは自分を深めるツールだと感じた。DLPJでは、willを持てたこと、それを実現できることを実感できた。DLPJを通じて自分は4.0にアップデートした感じ」

矢野泰輔さん(SIer系企業 部長)
「AIツールを使える人の特徴は、変化対応型で共創型だと痛感した。デザイン思考やマインドマップに触れたことで考える方法が変わった結果、自分のビジョンが変化した」

澤井さん(左)、加藤さん(中央画面)、矢野さん(右)は「大さんや加藤さんの会話に引っ張られながらここまでやってこれた」とチームでの学びの意義を話してくれました

テーマ2:「実践」と「俯瞰」 DLPJとは何か?

次のチームは、DLPJの中で扱われたさまざな抽象概念の中から「実践とは?」「俯瞰とは?」について、チームメンバーそれぞれの取り組みを通して深めていきました。

和歌良幸(中小企業 副社長)さんは、「実践」についてご自身の体験を通じて深めていきました。読書へのハードルを感じていたという和歌さん。ある気づきを得たことで、そのハードルを一気に超えることができたと言います。

「得意なことややりたいこと(will)はすぐに実践できますが、どうしてもやらなければならないこと(must)もやっぱりありますよね。そうした中で、自分ってこういうことがしたかったのかという気づきを得て、それに合った本を読んでみたら、一晩で読破できました!」

そんな今までになかった体験を経て、和歌さんは「実践する道筋を体感できました。多分次もやれそう!という感覚が芽生えています」と力強く語るとともに、「チームで目標を持って過ごしたことで、自分だけでなく他のメンバーの変化も楽しめるようになりました」と、DLPJでの8か月間を振り返りました。

ご自身のマインドマップでプレゼンする和歌さん

続いて、税理士の雨宮敦子さんが「俯瞰」について探求した成果を発表。俯瞰を意識することで生まれたご自身の変化を次のように話していました。

「自分がどう感じたのか?ということに、フォーカスできるようになりました。上から俯瞰すると、組織の視点やチームの視点を取り入れて観ることができますし、その先に叶えたいもののために俯瞰することができるようになってきた気がします」

最後に、大森隆史さん(大手製造メーカー 部長)から「塾とは何か?」というテーマで発表。個人向けのトップリーダー養成塾(現セルフリーダーシップ養成塾)の卒業生でもあり、その後は会社の部下を毎年のように塾に派遣するようになった大森さんは、DLPJに参加しながら人材育成の場としての塾の意義を考察しました。

「塾は工業的ではなく、農業的なアプローチ。6ヶ月かけて根っこから広がってどんどん成長していける場であり、参加者それぞれが異なる土壌を持ち寄ってお互いを育て合う感覚もある。塾生として学び、組織に戻って場を作り、それがまた人を育てるのです」

大森さんが「SL塾は自分自身のリーダーシップを、DLPJはチームを動かすリーダーシップを育てる場」だと評すると、双方に参加した雨宮さんも「SL塾では自分にフォーカスしていましたが、DLPJでは色々な要素や視点を加味しながら、自分とチームのビジョンを実現していくための実践力がつく気がしますね」と呼応していました。

左から和歌さん、雨宮さん、大森さん

テーマ3:2030プロジェクト「ワクワク♬2030」

こちらはこれまでの2チームとは異なり、同じ会社(電子部品メーカー)のメンバー同士で同社の中期ビジョン達成に向けた道筋を検討していきました。メンバーは渡辺秀彰さん(役員)、三森圭さん(役員)、五味洋二さん(部長)の3名。全社メンバーがわくわくした心持ちで2030年の中期ビジョン達成を迎えられるようにするためにどのように取り組めば良いかということについて、「組織(主にワークライフバランスと地域貢献)」「財務」「技術」という3つの側面から、プロジェクトマップを活用しながらアプローチを考えていきました。

左から渡辺さん、三森さん、五味さん

他の2チームとは異なり、会社のことについてDLPJ内でプロジェクトとして進める難しさはあったのでしょうか。

この点について、渡辺さんは「どうしてもやるべきこと(must)から入ってしまいがちなので、2030の先にどのようになりたいかを考えてみることにした」とコメント。三森さんは、だからこそプロジェクトマップを活用しながら進めたことが効果的だったことに言及しながら「やることを箇条書きにするだけでもいいかもしれませんが、PJマップは時系列にすることでやるべきことがおのずと見えてきますし、振り返りにも適しています」と語りました。

3チームの成果発表を受けて、同社の代表取締役社長・反町彰宏さんよりまとめと激励のお話をいただきました。反町社長は自らもトップリーダー養成塾に参加して以降、マインドマップを公私に取り入れています。そんな反町社長からDLPJの皆さんへ、次のようなメッセージをいただきました。

「本社の社長に言われて参加した塾が転機になり、生き方に影響を与える習慣として会得しました。始まりは一つの習慣ですが、習慣は進化を呼び込むものです。週、月のスケジュールマップを作成し、年間で振り返るところまでやると、さらに5年単位ぐらいのビジョンと計画も欲しくなります。もしろん、うまくいったりいかなかったりですが、目標に応じた経験値がたまっていきます。これが教訓となって次につながり、成果につながると信じて続けています」

反町社長の登場で、同社のチームメンバーは特に緊張している様子でした!

直感と理論を備えて継続的に成果を出せるゲームチェンジャーを育てる

すべての発表が終わった後、今回は8か月間をともに作り上げてきた事務局メンバーからもDLPJの成果の”答え合わせ”を兼ねて発表させていただきました。DLPJは「直感と理論を備えて継続的に成果を出せるゲームチェンジャーを育成する」場であったこととともに、個人と組織を行き来しつつ統合させていく講座の「構造」の下で、「量」をこなしながら「質」を探求できたからこそメンバーそれぞれが変化できたのではないかと振り返りました。

あなたにとってのDLPJとは?

最後に、DLPJに参加したメンバーにとって、さらにはこの日のチーム発表を見守った参加者の皆さんにとって、DLPJとはどのような場だったのか考えていただきました。

「自分を探す良い機会をいただいた。皆さんとの会話で自分の気持ちと向き合うことができた、良い研修だった」

ものすごい心の拠り所だった。色々と大変なことが多い中で、趣味の楽器をやっている時と、ここに来るときが本当の心の休まる時間だった。頭はめちゃめちゃ使うんだけど。ただ継続はして自己改革と環境を変えて頑張っていかないといけないので、引き続きご縁を保って、時々話聞いてください」

「新たな方々との出会いの場と、自分との対話の場でした。ビジョンもすごく変わったし、いろんな物事がすごい速さで動き出した

「さまざまな分野のいろんなところにいる方たちと時間を共有することで、たくさんの学びを得た。個人としては非常に人生の転換点に立っていて、自分を見つめ直す機会であったり、これからの人生をどう生きていくかの足掛かり、土台づくりの時間になった。非常に重要で濃厚な時間になった

エネルギッシュな憩いの場。不思議な感じだった。僕自身変わった感じがするし、みなさんも変わったと思います。すごい世の中が変わっていることにも敏感になったし、気づくことができたっていうのが大きかったと思います。月に1回だけれども、みなさんの全てを知っているわけではないのに、よく知っている仲間みたいになったことも不思議な感じがする。引き続き一緒に歩めれば良いなと思います」

創造的自己創造プログラムです。それをみなさんと一緒にこれからも作っていきたいと思います」

2022年度のDLPJは終わりましたが、メンバーの皆さんの学びはどんどん広がっていきそうです

SL塾で培った個人の力をチームで活かせる力へ育てる場をつくりたいという私たちの思いに、多くの皆さんが関心を寄せて下さり、共感して集まって下さいました。今回のDLPJをさらにスケールアップしてさらに多くの皆さんとの共創を実現するために、まずは2023年7月からセルフリーダーシップ養成塾(SL塾)を再開します。SL塾の詳細につきましては、かたちえのコンサルティングおよびラーニングメソッドをご紹介しているこちらのウェブサイトをご覧下さい。

→ 「次世代経営デザインリーダー養成プロジェクト 」関連の記事はこちら

事業案内パンフレットはこちら

パンフレットダウンロード

お問い合わせ

お問い合わせ