また退職者、残るは成長志向ゼロ社員!?グレートデタッチメント(大いなる分断)はなぜ起こるのか?
相変わらず続く国際情勢の不安定化や、SNSがあぶり出す極端な言説などによって、人々の価値観に分断が起きているということが、昨今言われるようになっています。そのような中で、ビジネスの現場でも「分断」が起きていると感じることはありませんか。ビジネスの現場である企業組織で起きている分断、それが「グレートデタッチメント(大いなる分断)」と呼ばれるものです。
変革の影響を受けた従業員の間に不満が

グレートデタッチメントとは、
ストレングスファインダーでおなじみの米ギャラップが日本向けに発表した最新の四半期ビジネスレビューによると、過去1年間で何らかの変革の影響を受けた従業員は70%で、
このような環境下で、リーダーは「明確なコミュニケーションを取る」「変化をリードし、サポートする」「未来への自信を育む」ことを心がけるべきとしています。リーダーへの信頼が高い従業員はエンゲージメントが高く、ストレスを感じにくいからです。
また、顧客思考の高い組織では、従業員は組織の提供する品質に誇りを持ち、顧客との約束を守ることを重視するようになります。このような状態を実現するためには4つのドライバーが必要だとされています。具体的には、「市場の変化に素早く対応する」「顧客へ正しいことを行う」「リーダーが顧客の最善の利益を考慮して意思決定する」「サービスや品質に責任を感じている」ということです。
適切なパフォーマンス管理に向けてリーダーが取り組むべきことは?

現代のパフォーマンス管理における課題としては、「管理だけでコーチングがないこと」「期待値が不明確であること」「不公平な評価と査定」「機能していないフィードバック」「プロセスや制度がバラバラ」「給与と昇進の正当性が薄い」ことなどが挙げられています。ただ、ビジネス組織の場におけるパフォーマンス管理をめぐっては、課題はまだ多いものの改善してきているとギャラップは評価しています。特に、昇進プロセスの改善やチーム目標の設定と進捗レビュー、成長計画についての対話が効果的だったとしています。
ギャラップの最新インサイトによると、日本のビジネスレビューでは従業員の仕事に対する満足度の低下と退職意向の増加が観察されています。特に、リーダーシップやマネジメント、顧客志向、パフォーマンス管理、世代間の違いが重要なテーマとして取り上げられ、職場のエンゲージメント向上に向けた施策が提案されています。
例えば、パフォーマンス管理においては、従業員の成長を支援するために、意味のあるフィードバックや目標設定(会社のミッションとメンバーへの要求が期待値としてきちんと説明されている状態)を行うための対話が重要です。
では、意味のある対話とはどのようなものでしょうか?
・最近の仕事に対する評価を伝える
・同僚との関係性など職場での人間関係構築をサポートする
・仕事の目標と優先順位を確認する
・これらについて、メンバーの強みや得意なことに基づいて話を進める
・時間にして週一回15~30分程度が理想的
皆さんの職場では、皆さんご自身は、このような対話ができていますか?
メンバーのエンゲージメントの低下を課題として感じられている経営幹部やマネジメント層の皆さま、弊社ではストレングスファインダーを活用したチームビルディングから、ビジネスでもプライベートでも自らの思いを実現できる人を育てる次世代リーダー育成まで行っています。まずはこちらから、お気軽にご相談下さい。皆さまのチーム、組織の現状をお聞きした上で、最適なご支援をさせていただきます。
本記事のさらに詳しい内容は、こちらのGallupの記事もご参照下さい。
The Great Detachment: Why Employees Feel Stuck
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