【支援事例紹介】女性活躍推進に向けた対話の場づくり
一人ひとりの「自分らしい貢献」を言葉にする
令和の時代に入り、女性活躍推進は業種・業態を問わず、すべての企業にとって重要な経営テーマとなっています。
一方で、制度整備や施策導入が先行し、「当事者である女性社員が、どのように働き、どのように貢献したいのか」という声に、十分に向き合う機会を持てていない企業も少なくありません。
今回は、あるメーカーのお客様でグループ全体として「未来を創造する人づくり」を目指すとした方針が打ち出されたことを受けて、女性社員の皆さまが初めて一堂に会した場で、弊社取締役の下家千明より「仕事観からつながる自分らしさ~それぞれの貢献の見つけ方」をテーマに、ミニ講演とワークショップを実施しました
「やりたい仕事をつくる」「一緒に働きたいと思われる存在であること」
下家からは、複数の業種・職種を経験してきた中で感じてきたことや、実体験のエピソードを交えながら、
・働きたいと思える環境ややり方は、与えられるものではなく、自らつくっていくもの
・仕事を通じて、「この人と一緒に働きたい」と思われる姿勢や在り方が、長く働くうえでの土台になる
といったメッセージをお伝えしました。
これら2つはいずれも、人生100年時代ともいわれる社会の中で、仕事を通じてこれまでよりも長く、かつ充実した人生を送る上で何よりも大切なことだと考えているからです。
これまでのリアルな体験や人とのつながりのなかで、仕事編への価値観が形成されてきたことも共有させていただきました。

グループ内でのディスカッションをキーワードでまとめたメモ
社内ロールモデルとの対話から見えてきたこと
下家からのお話をベースに、社内で仕事と子育てを両立させながら就業を続けてきた社内ロールモデルの方々から、インタビュー形式でご自身のキャリアに対する考え方や、両立に際して苦労したことや工夫したこと、さらに会社の制度やパートナーも含めた周囲のサポートの良かった点と改善を望む点などをお聞きしました。
「「育児休業からの復帰後、キャリアの方向性に悩んだ時期もありましたが、成長したいという気持ちで続けてきました。育休中は社会から切り離された感覚が強かったので、会社とのつながりを感じられる仕組みがあると良いと思います」(Aさん/子ども3人)
「家族の中でのコミュニケーションを大切にして、自分が大変だと思っていることを自己発信することを大切にしてきました。もちろん、その中でも感謝をしながら仕事をしてきました」(Bさん/子ども1人)
「今ほど制度が充実していない時期だったが、子育ての終わった先輩方に子育てのことを相談したり、仕事をサポートしてもらいました。本当に恵まれていたと思う。私も自分の仕事をしっかりとやった上で、これから子育てする女性、あるいは体調を崩した女性がいれば、そういう人たちの分もサポートしていきたいと思います」(Cさん/子ども2人)
「自分らしい貢献」を考えるワークショップへ
その後はジョブクラフティングの考え方をお伝えし、「これからチャレンジしてみたいこと」と「今の自分だからこそできる貢献とは何か」について考えるワークショップを最後に参加者全員で行いました。

ひとりひとりのチャレンジしたいことや、気づいたキーワードなどが溢れています
参加者様からの感想(抜粋)
- 仕事が属人化しないよう、誰にでもできるようにマニュアル化して後輩に引き継ぎたい
- 仕事や職場が楽しくなるように、挨拶などのコミュニケーションを大切にしたい
- 今の業務以外のことや、他部門の仕事もしてみたい
- 信頼される人材になれるようにがんばりたい
- 仕事とプライベートの両立で、周りに迷惑をかけないようにしたい
- 後輩に仕事を引き継ぐことで、自分の仕事が手ばなれるモヤモヤがある。自分にできることをもっと探して会社に貢献したい
- これから出産を考えているので、産育休や保育所について情報収集したい
- みんながスマイルで働ける環境を自分たちで整えたい 等々
女性活躍は「特別な施策」ではなく、日常の延長にあるもの
女性活躍推進は、特定の人だけを対象にした特別な取り組みではありません。
それぞれの企業の文化や現状、そして何より当事者である女性社員一人ひとりが、どのように働き、どのように貢献したいと考えているのかに丁寧に向き合うことが出発点になります。
かたちえでは、制度や正解を提示するのではなく、
対話を通じて「自分たちなりの答え」を見つけていくための場づくりをご支援しています。
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