【開催報告】AI時代に人間が成長すべき領域を育てられる、セルフリーダーシップ養成塾の真髄とは?~2024年度最終成果発表会
変化の大きい社会環境に対応しながら、成果を継続的に出し続けられるビジネスリーダーを育成する「セルフリーダーシップ養成塾」(SL塾)が2月16 日、最終回を迎えました。この日は「人間と生成AIとの共創!?」をテーマに、2024年度の塾生8名による最終発表会を織り交ぜながら、ご参加いただいた皆さまとともに、AI時代の人間の成長の可能性について意見交換しました。

今年も大勢の皆さまにご参加いただきました
弊社の次世代リーダー育成の場としての塾は、2013年の開始以来、のべ160名以上の卒塾生を輩出。この日は、当塾に社員を派遣していただいた企業の上役の方々とともに、さまざまな業界や領域で活躍する卒塾生の皆さんにもご来場いただきました。
まずは、当塾長のかたちえ代表取締役・松岡克政(まつかつ)より、ご挨拶を兼ねて当塾のご紹介と今日的な意義についてお話しました。

生成AIの台頭を筆頭に、変化が激しく予測困難な時代が続く環境にどのようにすれば適応できるのだろうか――。当塾では、行き着きたい未来の状態と今の現状との差を、適切な行動で埋めていくという構造思考を実践できる土台となるメタスキル向上ツールを、心理的安全性の高いコミュニティで学ぶことによって、自己変革を遂げた受講生を多数生み出してきました。
「塾生に求められているのは、組織を率いて目指すべきところへ行き着き、必要な成果を創出すること。当塾ではそのために今、足りないことに向き合いながら、目指すべき未来の状態にたどり着けるための『プロセス変革』を愚直に行なっています」(松岡)
上記ツールを土台とした当塾の半年間のカリキュラムで、属性や背景の異なる多様な塾生が個人として、チームとして学び合う越境学習環境によって、個々異なる形で、しかし確実に変化していくのです。
「組織を動かそうとすると、(資金がない、人材がいないなど)どうしても他責志向になりがちです。しかし、自分が変わると組織が変わる、とこれまで何人もの塾生が話してくれています」(松岡)
その上で、ご参加の皆さんに対して「今日の発表は人間の可能性を見る機会です。評価や査定をする場ではなく皆で学び、育み合い、創っていく場にしましょう」と呼びかけ、2024年度塾生によるチーム発表が始まりました。

「塾での学びを活かす」 2チームによる異なるアプローチ方法に注目!
今年度のチーム発表は、奇しくも2つとも同じテーマとなりました。それは「塾の学びを活かす」。塾で半年間濃密な日々を送って再び日常に戻った時、塾での学びをいよいよ実践的に活かす場面で拠りどころとなるものを残しておきたいという、塾生の皆さんの素直な欲求が表現されたと言えるような発表となりました。
最初のチームは、「ハッピーライフを探す旅」をモチーフに、チームメンバーそれぞれの人生ビジョンに基づき、マインドマップやストレングスファインダーなどのメタスキル獲得OSツールを活用しながら、具体的にどのような成果を得て変化を実感できたか発表してくれました。

スケジュールマップの活用で、やることが明確になるとともに、新たな時間を生み出せたという人。15分会議術を用いて、プロジェクトマップで会議参加メンバーの認識を合わせ、意見を収束させる際にはAIも活用することで、会議での議論の質が向上し、効率化することができたという人も。
また、ストレングスファインダーを活用すると、日常会話からだけでは測れないその人の性質を理解でき、チームビルディングにつながることを理解できた、と話す人もいました。
最後に4人のチームメンバーは、ご自身の変化をこのように分析していました。
「思考と無思考とでも言えるような、考えなくても動ける状態をさらに体感することができた」(メーカー勤務 男性)
「部下の強みを考えてフィードバックするようになったところ、部下の方から話しかけてくれるようになり、チームとしての計画推進力がアップした。今年も忙しくなりそうだけど、目標達成できそう」(メーカー勤務 男性)
「自分が動いたことで、周りを変えることができたこと実感できたのが良い経験だった。何よりも実践の大切さを実感できた」(ITベンダー勤務 女性)
「固定観念が強い自分を変えたくて入塾した。人がいないから無理など他責志向だった状態から、今の状況で問題解決したいと考えられるように変化できたと思う」(教育機関勤務 男性)

もう一つのチームは、塾で学んだ各種ツールや図式を卒業後にもチームメンバーそれぞれの現場での実践時に使えるように整理した「知恵袋」として完成させました。知恵袋は次の5つのテーマに直面した際に、参照できるように整理されています。
・継続的な成果、結果、利益を出す
・時間の効率化
・相互理解のためのコミュニケーションツール
・成長すること
・楽しむこと

こちらのチームが作成した、当塾での学びの成果がつまった「知恵袋」
こちらのチームのメンバー4人も、ご自身の変化をこのように分析していました。
「色々と考えると固まってしまうクセがあるので、軽く動き続けながら時々振り返る、ということを大切にできるようにしたい」(フリーランス女性)
「後半に追い込むタイプだったが、垂直に立ち上げて動けるタイプに変化できた。それを加速させてくれたのが、プロジェクトマップとストレングスでした」(フリーランス男性)
「全体的に効率化したいと思って入塾したが、さらに広い学びだった。組織におけるリーダーの果たすべき役割を実感できました」(ITベンダー勤務 男性)
「33名の部下に対してフィードバックでコーチングを実践しました。問いかけに徹する、腰を折らない、言い出すまで待つことで、話しやすくなったと言われるようになった。自分が動くことで他者が動くことも実感できました」(メーカー勤務 男性)

2チームの発表を受けて、塾生の上司の皆さんや卒塾生が混ざり合ったグループでディスカッション、意見交換を行いました。
「仕事対人生」「AI対人間」ではなく、WORK&LIFEを融合しながら、AIと人間は共創できる
昨年度の塾生で今年度も塾生を派遣している教育機関の方は、ちょうど一年前の卒塾時のご自身を振り返りつつ、こんなお話をしてくれました。
「今年も同僚が塾に参加したことで、職場内で共通言語を持って話せる仲間がさらに増えたので、職場のレベルが上がるはずです。卒塾から1年経って、職場全体が前向きになってきました。マネジメントが自分たちがやりたいことを訴えてきたからだと思います」
「1年ぶりに塾を外から客観的に見てみると、改めてノーマルな場ではないな、と(笑)。だから、人が変わるんだろうと感じました」
他にも、当塾に社員を派遣した企業の方々が、当塾の意義や今後への期待感を話してくれました。
「当社は社長が塾の1期生で、かたちえの取り組みを全社として展開しています。しかし、他の会社の方々から刺激を受けて、臨界点を超えるエネルギーを得られるのは、やはり塾という場だと思いました」
「社内の風土改革のエバンジェリストとして、先頭に立ってそれぞれの会社の言語で塾で学んだことを伝え続けてほしい」
「これからの時代、仕事( BIZ)と人生(LIFE)の融合できる機会を提供できる組織にならないと生き残っていけません。私たちは、職場が学校で塾が学習塾、という関係性の中で、お互いにシナジーを働かせながら人材育成に取り組んでいます。それは、(塾で見いだされる)『その人らしさ』こそがエンゲージメントの源泉だと考えているからです」

さまざまな業界の関係者との交流から、最後にさらに学びを得たであろう今年度の塾生の皆さん。ある塾生は、半年間を振り返ってしみじみとこんな話をしてくれました。
「これほど他者から多くのフィードバックをもらえる機会って、早々ありません。自分が知らない自分を知ることができた半年間でした」
最後に、松岡から皆さんへ「『どこへ向かいたいか?』を内省して腹落ちすること。つまり、感情とセットにして思考と行動を動かすことが大切なのです。塾での取り組みは、きっとこれからの社会を生きる上で役立つはずです」とエールを送って、2024年度のセルフリーダーシップ養成塾は終了しました。
「仕事(work)」と「人生(life)」は、切り分けるのではなく融合できる。AIと人間が対立するのではなく、共創できるように人間は成長できる――。これらを実践的な学びと安心安全なコミュニティで体得できるのが、他にはないかたちえの次世代リーダー育成塾なのです。
弊社の各種次世代リーダー育成塾の詳細につきましては、こちらからぜひご参照下さい。また、過去の塾生OBの成長の様子は、こちらからご覧いただけます(弊社運営の学習ツールサイト「いろはこ」へ)。ご興味をお持ちいただけましたら、こちらからどうぞお問合せ下さい。

全日程が終わり、今期の塾生たちだけの最後の振り返りの時間です

そして、半年間の完走をお互いに称え合いました!
ワコーレ新宿第一ビル 401