かたちえ|katachieは共創型コンサルティング、ファシリテーション、ワークショップを縦横無尽に活用し、成果を創り出すお手伝いをしている東京のコンサルティング会社です。取組みの根源となるメタスキルを高めながら成果を出すために構造思考・ストレングスファインダー・マインドマップなどのOS的ツールも用いて組織変革やイノベーションを支援しています。

【支援事例紹介】「型にはまらず、変化に対応し、新しい時代を切り拓く」
AIとストレングスファインダーで導き出した、自律的なチームビルディングのあり方とは?

【支援事例紹介】「型にはまらず、変化に対応し、新しい時代を切り拓く」
AIとストレングスファインダーで導き出した、自律的なチームビルディングのあり方とは?

【支援事例紹介】「型にはまらず、変化に対応し、新しい時代を切り拓く」
AIとストレングスファインダーで導き出した、自律的なチームビルディングのあり方とは?

中小企業大学校の経営後継者研修にて、講義を担当させていただき今年で15年目。 「ビジネスリーダーに求められるスキル」として、ストレングスファインダー(以下、SF)を活用してから10年の節目を迎えました。

長年、多くの経営後継者たちの才能(資質)に向き合い続けてきた私たちですが、データが蓄積されるにつれ、確信に近いある一つの傾向が見えてきました。 さらに今年は、その資質データを研修生自身がAI(ChatGPT等)に読み込ませることで、非常に興味深いチームビルディングの形が生まれました。

本記事では、その事例をご紹介します。

10年間変わらない、後継者たちの「共通項」

SFには34の資質がありますが、その中に「規律性」という資質があります。
これは、自分の中にルールを持ち、物事をオーガナイズ(整理・構造化)された状態にすることで成果を導き出す才能です。

この研修に参加する後継者の方々のデータを10年間分析し続けた結果、「規律性」を上位に持つ人が非常に少ないという明確な傾向が確認されています。

後継者に求められる役割は、既存の枠組みをただ守ることではなく「型にはまらず、変化に対応し、新しい時代を切り拓くこと」。 今年の第46期生たちも例に漏れず、既存のやり方に縛られない、柔軟性を持ったメンバーが揃いました。

AIが加速させた「強み」の言語化

研修では、SFの結果をもとに、チームの共通ゴールを達成するために、以下の4つの領域(4象限)を言語化するワークを行いました。

  1. 最も力を発揮できる状況(貢献)
  2. 自分の価値
  3. メンバーへのリクエスト(サポートしてほしいこと)
  4. 「これは任せて」と言えること(コミット)

例年、付箋やディスカッションでこれらを埋めていきますが、今年はAIを活用するチームが登場しました。 彼らは、メンバー全員のSF資質結果を各自のAIツールに入力し、「チーム力を上げるにはどう動くべきか?」を問いかけ、客観的な分析を試みました。

そのアウトプットが、こちらのホワイトボードです。

AIも活用してディスカッションを活性化

 

資質を「プロセス」と「役割」に変換する

彼ら(チームB)の特徴的な点は、単に相互理解を深めるだけでなく、仕事のプロセス(工程)に合わせて強みを配置したことです。

AIによる分析と彼ら自身の対話により、以下のような役割分担が生まれました。

  • アイデア出し: 「着想×原点思考」を持つメンバーが、過去の文脈を踏まえつつ「ひらめき」を生む。
  • 構成設計: 「アレンジ×未来志向」を持つメンバーが、ビジョンを描きながら形を整える「設計と決断」を行う。
  • 実行: 「活発性×ポジティブ」を持つメンバーが、「エンジン」となりチームを前に進める。
  • 仕上げ・発表: 「コミュニケーション×自我」を持つメンバーが、「言葉」の力で対外的に発信する。

一見、規律性が低いチームであっても、お互いの才能がパズルのように噛み合うことで、企画から実行、発表まで効果的な布陣を作ることができるという好例です。

「自分でやらない」と決める勇気(受講生のアクション宣言)

研修の最後には、明日からの行動を決める「アクション宣言」を書いていただきました。 ここにも、従来の「自分がすべて背負う」というリーダー像から脱却し、「強みを活かし、弱みはチームに頼る」という覚悟が表れていました。

印象的だった宣言をいくつかご紹介します。

「何でも出来るからこそ、あえて人に頼るリーダーシップをとる」

能力が高い後継者ほど、部下に任せるよりも自分でやった方が早いというジレンマに陥りがちです。しかし、この方は「能力が高すぎるので、他の人を置いていかないように要注意」と自戒し、「あえて人に頼る」 という、一歩進んだリーダーシップへの転換を宣言してくれました。

「実行力を上位にないからこそ、行動に移すことを意識する。人の違いを理解し、閃きで最適解を作る」

こちらは、先ほどのホワイトボードで「アイデア出し(ひらめき)」を担当した方の宣言です。 自分の資質の傾向を理解し、自分の武器である「閃きで最適解を作る」 ことでチームに貢献する。まさにストレングスファインダーの活用事例そのものです。

「ビジョンで引っ張る。目的や意味を伝えてから仕事を依頼する」

細かいルール(規律)で管理するのではなく、「ビジョンで引っ張る」「目的や意味を伝えてから仕事を依頼する」 ことで人を動かす。 これは、変化の激しい時代において、最もメンバーのエンゲージメント(やる気)を高める関わり方です。

まとめ:テクノロジー×人間理解で組織はもっと強くなる

「自分には何ができるか」「相手には何を任せられるか」--。 これを直感だけでなく、SFという「データ」と、それを整理する「AI」の力を借りて可視化する。

今回の46期生の取り組みは、まさに次世代のリーダーシップの縮図でした。 自分の強みを知り、テクノロジーを味方につけ、チームで補完し合う。 そんな「型にはまらない」しなやかで強い組織づくりのヒントが、ここにあります。

中小企業大学校のホームページ:経営後継者だよりでも紹介されています

【経営後継者研修に関わる関連記事】
経営者たちの心に響いた、研修生たちの「変化」と「志」とは?~経営後継者研修・派遣元合同研修会より
次世代リーダー育成 中小企業の経営後継者育成にも取り組んでいます
かたちえの人材育成モデル、その源流と価値とは?

事業案内パンフレットはこちら

パンフレットダウンロード

お問い合わせ

お問い合わせ