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【実施事例紹介】越境型人材の育成を目指して 2つの企業による共創ワークショップ 法人様向け「セルフリーダーシップ養成塾」がもたらすものとは?

【実施事例紹介】越境型人材の育成を目指して 2つの企業による共創ワークショップ 法人様向け「セルフリーダーシップ養成塾」がもたらすものとは?

【実施事例紹介】越境型人材の育成を目指して 2つの企業による共創ワークショップ 法人様向け「セルフリーダーシップ養成塾」がもたらすものとは?

いろはこで主に個人向けに行ってきた「セルフリーダーシップ養成塾」(SL塾)を法人向けにアレンジして「法人塾」という形で実施しました。本事例は、老舗のメーカー企業様とサービス関連のベンチャー企業様という、カラーの異なる2社が集まって、幹部候補の人材育成を目的に組織の共有ビジョンの作成を目指した6ヶ月のワークショップでした。

 

 刺激だけでない、自社の強み発見のきっかけに

 

今、社外の人々と学び合い、交流しながら自ら動ける越境型人材が求められています。私たちは、セルフリーダーシップ養成塾の運営を通じて、異なる企業が混じり合うことで自社内では得られない視点や視座が高められるノウハウを持っていました。さらに、単に外部から刺激を受けて満足するだけでなく、自社の強みの発見につなげられるのではないかという狙いをもって実施しました。

とはいえ、2つの異なる組織からの参加者がいるというのは初めての取り組みでしたので、懸念点もありました。企業の業態が異なる中でどの程度の共感が生まれるのか、あるいは議論が噛み合うかどうか、個人塾でのノウハウが組織に向けたときに再現性を保てるのか、といったことです。

しかしながら、取り組んでみると大きな発見がいくつもありました。会社のカラーが異なり、それぞれの組織の意思決定の方針やメンバーの思考の重点の置き方も全く異なっているということで、個人の集合体であるSL塾とはまた違ったエネルギーが生まれたのです。ベンチャー企業では個人の采配に重きを置かれ、一見無秩序とも言えそうなところからそれぞれが個人プレーで動いて物事が進んでいきます。一方の老舗メーカーでは、指揮命令系統がしっかりと整っており、PDCAを回していこうという行動規範がありました。それぞれの差に対して参加者全員が同時に衝撃を受ける中でエネルギーが生まれていると感じたのです。

2社の差を感じることは、単に相手のいいところを取り入れようということだけではなく、自社の強みを再発見し、より深く理解するということに繋がっていきました。序盤で衝撃を受けたことによって、自社の弱い部分にフォーカスしてしまう場面ももちろんありましたが、次第に自分たちのやり方を客観視し、それに合わせた方法論を模索し、納得してビジョンを捉えていくという取り組みを行うことができました。

 

両社の社長も参加し、さらに濃密な内容に

 

今回のワークショップで印象的だったのは、両社の社長がワークショップに非常に興味を持っておられ、参加意欲があったことでした。社長であるお二人が、それぞれの自社の社員ともう一社に向けたメッセージを送り合い、それらのメッセージの再解釈を行いました。社長が何を求めているのか主観・客観を交えて向き合い、お互いの視点を交換することで、自分たちのあるべき姿を相対的に浮かび上がらせることができました。このような特殊な取り組みができたことも、2社で行った成果と言えるでしょう。

 

それぞれの企業に顕著な成果が

 

 

ベンチャー企業様では、会社の方針を大きく変えるような舵取りを社長が覚悟を持って取り組んでいるそうなのですが、それに対する社員の反応が格段に向上したといいます。具体的には、社長が何を考え、何をするかということの共有が速やかにできるようになり、変革によって社内に戸惑いが生じたとしても、その戸惑いすら共有できているため、大きなネガティブ要素になりにくい土壌が築けているそうです。

老舗メーカー様では、参加された幹部候補層のメンバーの意識がガラッと変わったといいます。心理的安全性のレベルを上げることに成功したため、社長に対しても活発に意見し、チームメンバーとの関わり方も大きく改善されたそうです。目に見える改善として、数年来取り組むことが叶わなかったオフィス環境の改善に着手し始め、自分たちの手で会社が変わっていっているという実感が生まれてきているとのことです。

 

個人ワークと組織での取り組みを段階的に進め、成果に結びつけるワークショップを構築

 

 

ワークショップを終え、両企業様ともに口を揃えて言われていたのが「自分たちではここまでできなかった」と言うことです。今回のポイントとしては、前半でプロジェクトマップ等、セルフリーダーシップ養成塾でも基本としている個人のOS強化ツールにじっくり取り組みました。後半からは、前半で学んだツールを活かしつつ、緊張構造チャートも用いて組織的な取り組みを行いました。個人のビジョン形成に取り組むということは、組織内での研修などではあまり問われることではないかもしれませんが、メンバーそれぞれがしっかりと内発的動機によってドライブされることで、組織での取り組みに成果をもたらすことができるのです。

6ヶ月という短い期間でしたが、ファシリテーションのノウハウと、この二社様だからこそ生まれた場の力をうまく利用し、濃厚な内容を提供させていただくことができました。自社内での研修では得られない越境型研修を通じた新たな視点の獲得・視野の拡大を目指す企業様は、ぜひ一度ご相談ください。

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