かたちえ|katachieは構造思考・システム思考・ワークショップ・マインドマップセミナーなど通じて、成果を創り出すお手伝いをしている東京のコンサルティング会社です。思考を戦略に変えるマインドマップ・フォトリーディング・スレングスファインダーなどのツールを用いてお客様の問題・課題に合ったソリューションを提供しています。

地上を離れ、銀河まで進んでいく組織づくりとその要諦【2024年頭ご挨拶】

地上を離れ、銀河まで進んでいく組織づくりとその要諦【2024年頭ご挨拶】

地上を離れ、銀河まで進んでいく組織づくりとその要諦【2024年頭ご挨拶】

明けましておめでとうございます。株式会社かたちえ代表取締役、松岡克政です。
2024年が始まりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
新年の投稿も、2020年の本ホームページ開設後5回目となります。

笑顔あふれる仕事(BIZ)と人生(LIFE)のために(2023年)
答えがない時代の取組み方(2022年)
嵐が去った後は、、、(2021年)
VUCAの時代の波にうまく乗るために(2020年)

本年は元旦から連続して大変なことが起きました。被災された皆さまやご家族に心よりお悔やみとお見舞いを申し上げるとともに、一日でも早く平穏な日々を取り戻せることを願っております。

本年のご挨拶は、お客様からいただいた言葉と実例を元にして、望む成果を手に入れるための3つのポイントについてお伝えできればと思います。

人が育ち、プロジェクトがどんどん動いていく

ちょうど昨年末のことです。お客様(組織のトップ)からこのようなお話をいただきました。

少し前までは、地球上で電車が走るような運用だったものが、今は、例えるなら銀河鉄道999のようなイメージ。地球という枠から離れて、違うところへ行き始めた、そういう息吹を感じている。

これは <指示されたことを決まりきったやり方(オペレーション)>で取り組む職場から、<自ら動き作り出していく人たちの集団(クリエーター)> に変化したということを意味されていました。

さらに、「人材が開発されて、プロジェクトがどんどん動いていきます」とのことでした。

かたちえは、本件のお客様とは比較的密度濃く2年目も並走をさせていただいています。
しかしこれだけわずかな期間(実質1年間弱)で明確に人や職場が変わるのには理由があるのでしょう。 少し考察してみました。

マネージャが育ち、メンバーも育つ取り組み方とは?

人材が開発されたということについては、マネージャーたちからこんな発言がありました。
「これだけ環境を整えていただいて、安心安全でチャレンジできる場を作っていただけたらやるしかないでしょう。我々も本当に真剣に仕事に取り組んでいます」

彼らは1年前にかたちえとの取組みを始めたころは、我々とのやりとりに戸惑いと苛立ちを持っていたように見えました。それは「この外部支援者は、答えを言わないだけでなく、訳の分からないことばかり言っている」という感じだったのだと思います。

無理もないです。我々かたちえが重視しているのは、実行の前段である設計であり、もっと言うと<実行できる設計の作り方>なので、そういうことを普段から考えていない人にとってはまるで宇宙語に聞こえてしまうのでしょう。現場での具体的な【実行】を一生懸命やっている(だけだ)と、【設計(計画)】の重要性がわからず、「なぜそんな回りくどいことをやっているのか」と思うものだからです。

しかし、本案件のマネージャーらは非常に潜在能力がある方々でしたので(我々がお付き合いさせていただくお客様は全員そうでもあるのですが)、禅問答に感じる問いかけをなんとか理解し自分のものにしようとされました。次第に我々の問いに答えることができるようになるとともに、自分たちが成し遂げたいことについても明確な言語化をしていき、少しずつ思考と行動の変革をされていきました。

その結果、リーダーとして事業を進めていくコツをつかんだのでしょう。今までとはあり方が全く変わり、結果を出せる取り組み方をし始めました。そんなマネージャーを見て、部下たちも動きが自然に変わってきたのでした。

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また、かたちえが彼らと共に進めたのは“プロジェクト”でした。
その会社にとっては以前は”プロジェクト”と言う概念になじみが薄く、前年から運用がされ始めたプロジェクト的取り組みに対して、マネージャーも現場リーダーたちも何をどう取組んだらよいかピントが合わず苦しんでいました。もっと正確にいうと、どう動いたらいいかわからず動けなかったのでした。

そんな状況の中、かたちえが支援したことは、①毎回の打ち合わせに参画し、②明確にした目標(ありたい姿、得たい成果、VISION)を常に共有し続け、③常にそれを起点にしたうえでの期間中の行動と変化を確認し、④その時の状況に応じた適切な次の動きの設計をプロジェクトメンバー達と共創していったのでした。

そんな並走により、最初は全く何を言われているかわからなかったメンバーたちが、打合せを重ねるに従って自分たちが達成すべきことに対してのあきらめをなくし、今できる最善のことを自ら見つけ出すようになっていきました。

半年足らずの並走でしたが皆で何とかやり抜き、最高の結果とは言えないまでもベストを尽くした取り組みになりました。

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翌年、さらに本格的な変化がありました。

同じメンバーが同じテーマでプロジェクトを実行し始めたのですが、今年はリーダーが自信に満ち溢れた態度で動き始め、最終時期や目標から逆算した取り組みをメンバー自ら考えて実行し始めました。待ちの姿勢ではなく、まず動く。最終結果を目指し、そこからの逆算で動くーー。

結局、彼らが掴んだのは <やりながら進化させていく取組み方の方法論と実践> だったのでした。それを開発(共育・共創)できるのが、かたちえの特徴でもあります。

こうした取り組みの変化を目の当たりにしたトップが「まるで銀河鉄道999のようだ」と話されたのでした。

組織が成長し続けるために、もう一つ必要なものは?

個人の能力が上がり、チームとして成果を上げられるようになり、組織が成長し続けるために、実はもう一つ絶対に外せないポイントがあります。

それはトップ(あるいはリーダー)が新しい成果創出の取組みにコミットすることです。

言葉で言うのは簡単ですが、ここには適切なリーダーシップの発揮胆力が求められます。
新しい成果創出には新しい方法(やり方)が必要であり、そこにはあり方捉え方考え方などが必要になるのです(これらは、かたちえという会社名に含まれる「かた(方、型)」の主要要素でもあります)。

トップの真のコミットがないとマネージャーやメンバーが良い成果を出しても、その後継続発展する組織力につながらなくなってしまいます。かたちえが最も望まないものは、短期的に打上花火のような結果を出すことです。なぜならば、それは中長期的に組織に揺り戻し構造を作ってしまうからであり、短期的かつ劇薬を投入するような成果創出は組織にとっては「罪」でもあると捉えています。組織は良き文化を継承し発展させていく使命を持っていると考えているからです。

そのためには、リーダーは中長期的な組織力向上の要諦を見定め指し示しながら適切なサポートをしていくリーダーシップに加えて、短期的成果だけでなく中長期的にも、数値的なものだけでなく質的なものも、役割の遂行確認と必達の仕組みづくり等を、メンバーそれぞれの強みを発揮させながら見守る胆力が必要になります。

簡単ではないですね(笑)。

しかし、実際に多くの企業様との取組みを通して、見違えるような成果と継続的な発展を遂げているのはそのような組織や会社様なのです。
かたちえは理屈よりも実践を重視する実践探求会社です。実証となるようないくつかの事例を当Webサイトに掲載させていただいていますのでもしよろしければご参照ください。  ⇒ お客様の声

答えのない領域に踏み出すために必要なのは<共創>

本年は過去4年間のような抽象度が高い内容ではなく、具体的な事例をご提示しながらかたちえがお客様と<共創>した事例の一つを記させていただきました。

既存とは異なる新しい取組みをしようとする際、多くの人が「やったら良いのは分かっている。しかし、どうやったらいいかがわからない」と思われていることを様々なリーダー層とのやりとりで感じています。あるいは「まずやってみるんだけどもうまく行かないので途中でやるのを諦めてしまう」など、一歩踏み出すこと、および継続ができないことが多いのではないかと思います。

リーダーはご自身では完遂することはできるものの、部下は自分と同じように動いてはくれない。また●●ハラスメント等の言葉が氾濫している今、多様性を尊重しながら、部下が腹落ちして自ら動けるようにし、かつ上から降りてくる難易度の高い成果創出をしていくためのさじ加減の難しいコミュニケーションが必要になっています。

そんなさなかでどうするか?

そこでの鍵は、一人ですべてをやろうとしない誰かに任せすぎることもしないより適切なやり方変化を見定め、適切に継続的に、実践し続けることです。

そのためにも様々な方法があると思いますが、かたちえの場合は<共創>という取組み方でそれらを実現しています。

<共創> とは、多様な専門知と経験を結集し、理想と現状を常に同時に見続けながら複雑な課題に対する卓越したソリューションを共同で生み出すプロセスであり、姿勢であり、単なる理念を超えたもの

と捉えています。

私たちはこの過程で、取組領域の垣根だけでなく業界業種等の垣根も超えていくつもの成果を共創してきました。

特に、この7年間は集中して大手企業様を対象に戦略組織改革マネジメントから人材育成まで、独自の取り組み方に共鳴し勇気を持って共創していただけるお客様とともに下記のような成果を共創してきました。

かたちえが大手企業様との取組みで<共育・共創>してきた事例たち。幅広い領域をすべて少人数で実働しています。

今回の事例は、その中のマネジメント的取り組みとなります。

上記のどの取り組みも同一会社のものではなく異なるお客様との共創となります。全領域をかたちえと共創したお客様はいらっしゃらないので、かたちえの全貌を把握し体験されているお客様は実は皆無でした。
「とってもいいけども、(他者に説明するのが)わかりにくいんだよねえ」とはほとんどすべての懇意にしているお客様から言われてきた言葉でしたが、その理由も今はわかってきました。
お客様の理想(行きたいところ)と現状(今いるところ)の両方をしっかり見ながら共に動いていくと、どれもが完全にカスタマイズされた取組みになってしまうからということと、完全に共創および共育をしていると、かたちえがいつの間にか黒子になっていて、「どこで何をしていたか」さえわからなくなっているからでした。しかし、結論を言うと「よくわからないけどもかたちえとやるとうまくいく」のです。
これがかたちえ独自の共創と共育であり、そのメソッドを長年かけて開発してきた、ということが最近わかってきました。

私(松岡)が2006年の独立当時に標榜した言葉(共創(および共育))の意味と方法論が、ようやく見えてきた起業17年目となります。

2024年は、これらお客様との共創で出てきた取り組み方を顕在化させ、言語化していく予定ですので、ぜひまた当Webサイトに訪れていただければと思います。

最後に

ここまで長文をお読みいただきありがとうございます。外部支援者からのメッセージとしては、ぜひ皆様には「問題解決(嫌なものをなくす)」から「成果実現(得たいものを創造する)」に向かっていただきたく思います。それは自らが仕事をしている意味を再認識し、関わるメンバーの充実感と成長を約束する取組みでもあると、我々も多数の経験を通して確信しています。

もし本内容をお読みになり、共鳴してくださったり、話をしてみたい、相談したいという方がいらっしゃればお問い合わせいただければと思います。ぜひ一度二度お打ち合わせをさせてください。きっと次の打ち手が見えてくることと思います。
誰もが誰かに話さないと整理しにくい領域があり、本内容はまさにその領域であったりします。かたちえとやり取りされたほぼすべてのお客様が最後は「すっきり」されます。顕在化しにくい領域を問いかけで引き出し、可視化するのがかたちえの基盤技術でもあります。

また、本年はかたちえが皆様と作り出してきたノウハウの言語化を、より積極的にしていきたいと考えています。

1年後があっという間に来そうなほどスピードの速い時代ですが、年初(あるいは過去から)に実現されたいと思ったことをぜひ具現化していただきたく、そのご支援を間接的直接的にさせていただく機会があれば幸に存じます。

本年もご指導ご鞭撻のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

2024年1月11日 株式会社かたちえ 松岡克政 下家千明&チームメンバー 一同

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