かたちえ|katachieは構造思考・システム思考・ワークショップ・マインドマップセミナーなど通じて、成果を創り出すお手伝いをしている東京のコンサルティング会社です。思考を戦略に変えるマインドマップ・フォトリーディング・スレングスファインダーなどのツールを用いてお客様の問題・課題に合ったソリューションを提供しています。

真のリスキリングを経て、終わりなき自分探しと成長へ ~2023年度イノベーションデザインリーダー養成塾最終成果発表会

真のリスキリングを経て、終わりなき自分探しと成長へ ~2023年度イノベーションデザインリーダー養成塾最終成果発表会

真のリスキリングを経て、終わりなき自分探しと成長へ ~2023年度イノベーションデザインリーダー養成塾最終成果発表会

変化の大きい社会環境に対応しながら、成果を継続的に出し続けるリーダーを養成する「イノベーションデザインリーダー養成塾」(IDL塾)が2月10日、最終回を迎えました。昨年7月の開講以来、9名の塾生が8カ月間にわたって学んできた成果を発表しました。

2023年度のIDL塾の様子は、こちらの記事をご覧ください。

【開催報告】イノベーションデザインリーダー養成塾が開講しました

【開催報告】イノベーションデザインリーダー養成塾 [前半パート発表会] を開催しました

 

塾生、外部参加者、かたちえスタッフも含めての意見交換が何度も行われました

当日午後に行われた最終発表会では、塾生を代表する個人発表のほか、3つのチームによるチーム発表も公開されました。塾生が所属する組織の上司など、発表会の参加者らからは「自信にあふれるようになった」「顔つきがまったく変わった」などの声が聞かれるなど、大きく成長を遂げた塾生たちの姿に驚く人が多く見られました。

リスキリングで磨くべきスキルは「メタスキル」

塾生たちの取り組み発表の前に、かたちえ代表の松岡と取締役の下家による「リスキリングの真実と具体的事例」と題した講演とディスカッションが行われました。

最近、学び直しを意味する「リスキリング」が声高に言われている状況について、松岡は「リスキリングでは、いわゆるハードスキルとソフトスキルを学ぶことが重視されているが、本当に磨くべきスキルとはメタスキル、すなわちスキルを活用できるようになるスキルだ」と指摘し、「実はこのメタスキルというものを、われわれの塾では学んでいるのです」と明かしました。その上で、スキルアップを通じて学んで何かを創る、次につながる行動が見つかる場として「共に育み合い、共に創る(共育共創)」IDL塾があると言います。

かたちえがIDL塾を始めた背景には、時代の急速な変化があります。「複雑さ」「曖昧さ」などを意味する「VUCA」が2012年ごろから言われてきましたが、松岡は「さらに時代の変化が激しくなり、VUCAでは説明がつかなくなっている」として、VUCAに代わる言葉として「BANI」を紹介しました。

BANIは未来学者のJamais Cascio氏が2022年に提唱し、「脆さ」「不安」「非線形」「理解しがたい」を意味する言葉。下家は、VUCAやコロナ禍を経て理解しがたいことがたくさん起こる不安な状況にある中で、BANIについて「新しいパラダイムとして受け入れるべきものとされています」と話します。

では、そんなBANIの荒波を乗り越えるためにどうすればいいのか――。IDL塾では、ビジョンを描き、プロジェクトを様々な観点から見てスムーズに遂行するための「プロジェクトマップ」のほか、欲しい情報を素早く手に入れる「15分読書術」、合意形成を実現する「15分会議術」などのツールを塾生同士が安心安全の場で学び合います。その結果、自ら「学び」「考え」「動ける」ようになり、どんな時代でも結果を出して、自分らしい生き方ができることを目指していくことができるようになります。松岡は「発表会で塾生たちの学びを体感していただきたい」と参加者に呼びかけて、講演を結びました。

冒頭の松岡レクチャー時の模様(共創・共育について)

 

午前中に開かれたIDL塾の最終講では、4人の塾生が個人発表しました。その中から塾生と彼らの学びを支援するサポーターによる投票により代表として選ばれたのが今村勝徳さん(メーカー 主査)。発表テーマは「自分探しの旅」でした。

終わりのない「自分探しの旅」の始まり

IDL塾に参加する前の今村さんは、人の評価や批判を恐れて不安になり、自分に自信が持てないことに悩んでいたと言います。そんな今村さんには、IDL塾での学びを通じて3つの変化が起きたのだそうです。一つ目は「まず動く」。とにかくやってみるうちに集中力が高まり、アイデアが次々と湧いてくる体験をしたというのです。

次に「自分を認める」です。IDL塾で学ぶツールの一つに自分の強みを分析し強化する「ストレングスファインダー」(SF)があります。今村さんは、「調和性」「内省」「最上志向」というご自身の上位資質を伸ばせばいいと気づいたことで、自分を認め、自信につながったようです。

最後は「ゴールを意識する」こと。実現したいことに向かって動くため、覚悟を持って取り組むことで自分を動かす力になったのだそうです。不安ばかりだった自分から大きく変わり、本質を見ることとゴールを意識することの大切さを学んだという今村さんは、「終わりのない自分探しの旅を続けていきたい」と決意を新たにしていました。

個人発表の模様(プレゼンテーション内容をマインドマップでまとめた画像を投影)

「能力を最大限発揮する方法」の探求で、職場の状況が改善

チーム発表では、IDL塾での成果を最大限に生かしたところ、職場の状況が改善された事例が共有されました。

こちらのチームは、チームメンバーが取り組みたいテーマを挙げていく中で、効果的な会議の実現を阻む「障害」に着目。塾で学ぶインナーワーク理論(発揮される能力<P>=潜在能力―障害)の公式をさらに掘り下げ、①iを小さくする②iを取り除く③pを拡大する――という3つのアプローチを通じて、最終的に潜在能力を100%以上発揮できると考えました。

メーカーの開発部門に所属するメンバーの一人は、開発品の試験実施が進まない状況に悩んでいましたが、予算や人員、時間が足りないこと、部署の意識が揃わないことなどが障害になっていることが分かりました。そこで、IDL塾で学んだ「プロジェクトマップ」を使用した結果、リソースを活用することで障害を除去し、実験を実施して結果を得ることができたのだそうです。

別のメンバーは、管理する工場で製品の増産対応と設備導入の調整で混乱が発生したが、各部署を回って障害を洗い出して情報を共有し、障害を取り除いて対応を決めたことでアイデアが次々と出始め、各部署の意識が変化した体験を紹介。「能力の最大発揮には会話が近道」だということを痛感したと、実感を込めて話していました。

スライドを画面投影しながら、3人のチームでそれぞれが担当パートを話しながら発表

自分に向き合っているか?仲間と真摯に関わっているか?

一人ひとりが自分と向き合い、仲間と一つのテーマをめぐって話し合い、作り上げることを体感した塾生の皆さん。最後は、「あなたにとっての塾とは?」というテーマで全員に即興で話してもらいました。

塾生が一言ずつ「あなたにとっての塾とは?」を語っている場面

「自分を見つけ、表出することができた」など、日ごろの生活では避けて通ることの多い面にしっかりと向き合って手ごたえをつかんだ人。「人生のビジョンを再認識し、自己実現を図る動機づけの場だった」「自分を成長させてくれる仲間やサポーターの方々がいて、取り組める場だった」など、多様な背景を持つ人たちとの越境的な学びの場の意義について語ってくれた人も。

2023年度も私どもの共創共育の理念に賛同していただいた多くの皆さんがIDL塾に参加、無事卒業することができました。共育共創をさらに広げるべく、2024年も9月からIDL塾の開講を予定しています。ご関心をお持ちいただけましたら、こちらよりどうぞお問合せ下さい。説明会等の機会をご案内させていただきます。

※過去の塾生OBの成長の様子は、こちらからご覧いただけます。(弊社運営の別サイトへ)

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